100年以上前、発明家のニコラ・テスラは、無線送電システムを用いて世界中に電力を無料で無制限に供給できる、地球規模の電力ネットワークを築くことを夢見た。
セルビア人の天才電気技師テスラが成功を収められたかどうか、結局は資金難で挫折したため、今となっては不明だ。
しかし、それから1世紀が経ち、Intel がテスラの構想と同様のプロジェクトに取り組んでいる。ただし、発想は同じだが、テクノロジは異なる。Intel の CTO (最高技術責任者) Justin Rattner 氏は、『Intel Developer Forum』(IDF) の最終日にあたる21日、テスラの写真を掲げて基調講演に臨み、その中で同社独自の無線送電システムに関する取り組みを紹介した。
Intel のプロジェクトは、テスラが計画したものとは異なっている。テスラが考えたのは、いわゆるブロードキャスト スタイルで1対多の設計だったが、Intel の無線送電システムは1対1、あるいは1対少数という設計だ。
Intel のデモで使用されたトランスミッタとレシーバは、ともに差し渡し60cm ほどの大きさで、コイル状の銅線とプラスチックのフレームからできている。レシーバがトランスミッタに近づいていくと、レシーバに接続された電球が点灯した。
Rattner 氏によると、現段階の設計では60cm ないし90cm 程度までならかなり大きな電力を75%の送電効率で送電できるという。
Rattner 氏は、「送受信アンテナおよび回路を構成する部品の効率や設計を改善すれば、送電できる距離も延ばせると期待している」と語った。
その後、Intel の研究員 Alanson Sample 氏は取材に応じて、常に電波を発信している Wi-Fi トランスミッタとは異なり、Intel のトランスミッタはレシーバが送電可能な距離になければ送電しないと説明した。トランスミッタとレシーバが互いに相手を検知する仕組みになっているからだ。
さらに Intel によると、同社のテクノロジでは多少の障害物なら迂回して送電することが可能で、トランスミッタとレシーバの間に人がいても危険はないと述べた。 -internet.com
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