「機能、大きさ、消費電力」においてネコの脳を模倣した電子装置を作ろうとする米国防総省の取り組みに、新たに米IBM社が加わることになった。
国防総省の奇妙な研究部門である国防高等研究計画庁(DARPA)は、「インテリジェント・マシンが役に立つものになるには、生体のシステムと競い合わな ければならない」と、プレゼンテーションで述べている(PPTファイル)。しかし、「今日のインテリジェント・マシンは、生体のシステムと比較すると、複 雑な環境における効率性が100万~10億倍劣っている」という。
DARPAでは、このギャップを埋めるための取り組みへの着手を、IBM社に487万9333ドルで発注した(8月には、カリフォルニア州マリブにある米HRL Laboratories社と、同様の契約締結の動きがあると報道された)。
うまくいけば、この『適応性、可塑性、拡張性を備えた神経形態学的電子工学システム』(Systems of Neuromorphic Adaptive Plastic Scalable Electronics:SyNAPSE計画(日本語版記事)によって、小さな空間に強力な計算能力を詰め込んだマシンが生み出され、極めて知的なマシン の「新時代の夜明け」のさきがけとなるかもしれない。
DARPAが最終的に望んでいるのは、ビデオに映っている物を識別したり、人と相互にやり取りしたり、「あらゆるレベルの認知能力を働かせ」たりできる人工脳をIBM社が作り上げることだ。
今の時点では、このような作業はチップの能力をはるかに超えている。「たとえば、ネコは両眼視だけを使ってフェンスの上に飛び上がることができる。しか し、同じように立体視ができ、4本のロボット脚で同じ芸当を演じることができるようなコンピューターの場合、重すぎてフェンスを押しつぶしてしまうだろ う」と、『The Register』のLew Page氏は説明している。[さらに、自動車を人間のように運転できるコンピューターは重量200トンほどになると予測している]
もっとも、一挙にネコに匹敵する知能に到達できることなど、DARPAは期待していない。まずはニューロンの数を絞って「ネズミ」レベルの脳を完成させ、それから数を2桁増やしてネコの脳を模倣するという段取りだ。
[別の英文記事によると、SyNAPSEプログラムのシニア・サイエンティストNarayan Srinivasa博士は、ネコの脳のニューロンは10の8乗、シナプスは10の12乗。これに対して、人間の脳のニューロンは10の11乗、シナプスは 10の15乗だと述べている]-http://nsearch.yahoo.co.jp/bin/search?to=2&p=WIRED%20VISION">WIRED VISION
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