“最先端病”ドコモが12月開始の次世代規格。が、欧州勢の尻込みで「今度こそ」も空しく。
日本の携帯電話が「LTE」(Long Term Evolution)と呼ばれる次世代規格でも、ガラパゴス化への道を突き進む可能性がでてきた。
NTTドコモが12月開始予定の「LTE」は、一秒あたり下り最大75メガビット、上り最大25メガビットと、光ファイバー並みの通信速度を誇る。第3世代(3G)の「W-CDMA」の進化形であり、第4世代に限りなく近いことから3.9世代などと呼ばれている。
スマートフォンや電子ブック端末といった大容量のコンテンツ利用が多いモバイルネット端末の普及で、トラフィック(通信量)が増大することを見越し、世界に先駆けて本格的サービスを開始するという。
しかしこの「最先端病」が心配のタネなのだ。ドコモはこのLTEの世界標準(グローバル・スタンダード)化に意欲を燃やし、「3GPP」と呼ばれる移動体通信システムの標準化プロジェクトで主導的な役割を果たしてきた。世界最先端に自ら酔いしれて、ユーザーを置き去りにする結果、世界標準になれず徒花に終わる――いつか来た道ではないか。
日本独自規格のままで終わった2Gの「PDC」も、世界に先駆けて実用化が始まった3GのW-CDMA(サービス名は「FOMA」)も、ガラパゴス化した先例である。
■スウェーデンでは数千人
2G ユーザーを早く切り替えさせようと、基地局設備など3Gのインフラを、世界に先んじて早期に導入したのはいいが、以前のバージョンとの互換性(バックワード・コンパチビリティ)のない仕様が3Gで次々と決まり「ドコモのインフラでは対応できない状況が生まれて、それを今でも引きずっている」(あるベンダー関係者)という。
一説には、PDCの反省から、ドコモはW-CDMAで世界をリードしたと言われるが、実際にはW-CDMAの無線部分は米クアルコムのCDMAが進化したもので、ネットワーク部分はスウェーデンのエリクソンのGSMが進化したものだった。いわば、米国+欧州の技術でできた規格であり、日本はカヤの外に置かれていたのだ。それでも先走ったあげくの孤立である。
その悔しさをバネに現在はドコモを中心に日本のメーカーや総務省がLTEの標準化を主導しているが、二度あることは三度ある。熱い思いとは裏腹に「日本勢が騒ぐだけで、海外勢は完全に尻込みしている」(ある関係者)のだという。
もちろん、エリクソン、アルカテル、シーメンス、ノキアなど欧州勢も、LTEには取り組んでいる。だが、ドコモのような「最先端病」ではない。サービスが開始されて市場が立ち上がれば商売ができるわけだから、あとから追いかければいい。「小判鮫」のほうが楽に儲けられる。海外の通信事業者(オペレーター)も「情報収集のために参加している」(ある関係者)程度で、本気度はさっぱり感じられないという。
そもそも欧州などの地域は、やっと3Gが普及し始めた段階で、まだ2Gの利用者も多い。加えて、周波数帯の入札がなくタダ乗りのドコモと違い、オペレーターは過去の入札でキャッシュリッチな状況ではない。今の段階で「LTEの設備投資にまで手が回らない」のが実情だ。
実はLTEの商用化サービスは、ドコモが世界初ではない。スウェーデンのテリアソネラが、月額8千円程度ですでにスタートしている。ただ、エリアは限定的で、ストックホルムとオスロの一部地域だけ。利用者数も数千人にとどまる。同社幹部は、5月にアムステルダムで開かれたLTEの会議で「実験はもういい。すぐに商用サービスを始めよう」と呼びかけたが、LTE導入に海外オペレーターがどこも慎重なことの裏返しとも言える。
業界団体の GSA(Global Mobile Suppliers Association)のリポートは「今年中に22のオペレーターがLTEの商用化をコミットしている」と伝えたが、あるオペレーター幹部は「確かに『LTEをやる』とは言ったが、『いつから』とは明言していない」と打ち明ける。
最近になって「海外のオペレーターは3.9世代をひとつ飛ばして、2010年代後半に登場するとされている次々世代(4G)に照準を合わせているのではないか」と囁かれはじめた。そうなると、LTEの「グローバル仕様」とは名ばかりで、日本人がつくって日本と海外の限られたオペレーターだけが使う規格になる可能性もある。6月28日付の日本経済新聞は、「ドコモがLTE回線を事業者に貸し出す」と報じたが、1300人契約分で1千万円前後では高過ぎて誰も手が出せない。
LTEの大容量ネットワークのメリットを活かして、世界をあっと言わせる製品やビジネスモデルをつくりあげれば、海外勢は否が応でも日本に追随するはずだが、すでにスマートフォンはアップルに牛耳られ、コンテンツはグーグルに押さえられた現状では、それも望み薄だ。
ましてや、この期に及んで垂直統合の「本丸」SIMロック(携帯端末を他の通信会社で使わせないようにする装置)の温存に業界を挙げて奔走しているのだから、内弁慶のガラパゴス症候群も末期症状だ。
ただ、望みがないわけではない。ドコモの山田隆持社長は、来年4月以降、利用者の希望に応じてSIMロックを解除する方針を明らかにして、業界を驚かせた。 SIMフリーの仕組みを端末に実装するには相応のコストもかかるだけに、通信事業者との一体化で開発してきたメーカーには不安が広がっている。
それでもロック解除に踏み切るのは、ソフトバンクモバイルが囲い込むスマートフォン「iPhone」の口をこじ開けるため「肉を斬らせて骨を断つ戦法」というのが専らの見方。だが、いくら人気端末とはいえ、それだけでドコモが率先して垂直統合を“開城”するとは思えない。
■総務省と裏取引の見返り?
ある通信会社幹部や複数の業界関係者は「総務省となんらかの裏取引があるのでは?」と疑う。6月末に公表した総務省ガイドラインで「業者の自主判断」としたことが骨抜きと批判されただけに、最大手がSIMフリーを選んだことでメンツが保てる。だとしても、その見返りは?
「アナログ地上波停波の空き地周波数の割り当てではないか」「民主党政権の選挙がらみなのか」などと憶測が乱れ飛ぶ。残念ながら取材の過程ではまだ突き止められなかった。
ただ、ガラパゴスの元凶とも言えるSIMロックの解除に一定の道筋が作られたことで、垂直統合の一角がオープンになるわけだから、海外からの競争にさらされて淘汰される企業やサービスも出てくるだろう。ビジネス的においしい部分は、アップルとグーグルに席巻されるかもしれない。その一方で日本の携帯業界にも新風を吹き込む可能性はある。
ドコモはソフトバンクの糧道を断つといった発想ではなく、IP(インターネットプロトコル)ベースでオープンなインターネットと親和性の高いLTEのメリットを活かしたエコシステムを構築すべきだ。そこで、さらなるガラパゴスと化すか、大容量のモバイルインターネットで世界をリードする国になれるかが決まる。
ドコモの責任は重大だ。-月刊『FACTA』2010年8月号、7月20日発行
ソウル10日聯合ニュース】警察は10日、個人の通信情報を無断で収集した容疑で米インターネット検索大手グーグルの韓国法人、グーグルコリアを家宅捜索した。捜索は午前10時から午後6時までに及び、捜査官16人がコンピューターのハードディスクや書類など関連資料を押収した。
警察関係者によると、グーグルコリアは、グーグルが無料地図情報サービスの1機能として提供している、地図と写真を組み合わせたサービス「ストリートビュー」韓国版制作のため情報を収集する過程で、個人間の通信情報を無断で収集し、通信秘密保護法に違反した疑い。
グーグルは昨年末からストリートビュー韓国サービスの準備を開始。特殊カメラを搭載した車両で道路を走行し街の風景を撮影しながら、無線機器に対する位置情報サービス機能の改善を目的に、無線LANネットワークに設置されている電波中継機(アクセスポイント)のシリアルナンバーを収集した。シリアルナンバーは公開情報だが、これとともに、個人間の通信内容も収集、保存していたことが分かっている。パソコンやスマートフォン(高機能携帯電話)で無線LAN を利用し個人がやり取りしていた、インスタントメッセンジャーの会話内容や電子メール住所などが、これら収集情報に含まれているものと推定される。
警察は、どのような情報をどれだけ収集したのか、押収した資料を分析し具体的に確認する考え。容疑が明らかになれば、グーグルコリア関係者を出頭させ、調べを行う計画だ。
グーグル「ストリートビュー」は、米国、ドイツ、ニュージーランド、オーストラリアなどでも、個人情報を無断で収集し、問題となっている。-聯合ニュース
グリーは9日、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「GREE」について、iPhone/iPod touch版の提供を開始した。「t.gree.jp」から利用可能。
iPhone版「GREE」は、タッチパネルのモバイル端末向けに「GREE」のデザイン・画面構成を最適化し、ユーザーが主要機能をタッチパネルでスムーズに利用できるよう、PC版・モバイル版と異なる操作感を実現した。グリーでは、「海外でのサービス展開も視野に、普及期を迎えつつあるスマートフォンにおいてもより多くのユーザーが快適で便利にサービスを利用できるよう、iPhone版GREEを開発するに至った」としている。
まずはβリリースとして、すでに「GREE」に登録済みのユーザーにWebブラウザを通して提供する。今後の正式版では、iPhone/Android 端末からの新規ユーザー登録をはじめ、アバターやゲームなどの機能・コンテンツを順次追加し、iPhone/Androidアプリ版での提供も予定しているとのこと。-RBB TODAY
広島の平和記念式典に初の米国代表として出席したルース駐日大使は6日午前、大使館を通じて「未来の世代のために、私たちは核兵器のない世界の実現を目指し、今後も協力していかねばならない」とのコメントを発表し、第2次大戦のすべての犠牲者に哀悼の意を表した。
大使はオバマ米大統領と親密な関係にあり、広島を訪れるのは2回目。昨年10月の初訪問時は献花し、平和記念資料館で「核なき世界の平和と安全保障に向けて協力する大切さを認識した」と記帳していた。
オバマ大統領の昨年4月のプラハ演説以降、核軍縮の機運が世界的に高まっており、今年の式典には国連の潘基文事務総長をはじめ、核兵器保有国である英仏の政府代表も初参加した。
潘事務総長は被爆者や遺族ら出席者が見守る中、原爆死没者慰霊碑に献花。核廃絶の実現を呼び掛け、国連トップとして軍縮・不拡散を主導する決意を国際社会にアピールした。事務総長は式典終了後、平和記念資料館を視察する。 -時事通信
行列の出来る店として有名な東京都品川区大崎のラーメン店「六厘舎(ろくりんしゃ)」本店が、その行列を理由に今月29日で閉店することになった。
1~2時間待ちも当たり前の人気店で連日長蛇の列が絶えず、近隣住民から「通行の妨げになる」などの苦情が度々上がっていたため。同店は「これ以上、近隣の皆様に迷惑をかけられない」としている。
同店は2005年4月にJR大崎駅から徒歩6分ほどの商店街と住宅街の境目に位置する場所に開業した。
濃厚スープに太いめんが特徴のつけめんが人気を呼び、雑誌やテレビなどで頻繁に紹介されて、営業中は常に行列ができるようになった。
同店を運営する松富士食品(千代田区)によると、休日には100人近くが行列し、2時間待つことも珍しくない。太めんだけにゆで時間が普通のラーメンより長くかかることも行列の原因。開店時間を早めたり、並び方を変えたりと店側も苦心したが、行列は一向に収まらなかった。 -読売新聞




